久し振りに友人の家に遊びに行きました。
やっぱり私にとって話しやすい人だ。
私がちゃんと人並に喋れる話題って作品作りの事しかなくて、周りにそれを話せる人いないんだよな。
話すことによって自分の普段なんとなく感じている事がちゃんと論理になるというか、なんとなくの感覚で終わらないように言葉にすることって大事だなと思った。
それから私は本能的な人間だなと反省した。ちゃんと考えてモノづくりしなきゃ。なんとなくの感覚が先生の言ってた子供っぽさなのかも。
どうしたら理性的になれるだろう。
もっと作品を鑑賞して思い馳せて、知識を増やしていけばいいのだろうか。
うう、傍に人が欲しい。私のモノづくりや思想の欠点を指摘する人気付かせてくれる人が傍に欲しい。
何回も、この物を作る事という物心ついた時から半ば病的に繰り返している行為を辞められたらきれいさっぱり忘れられたらそれはそれは幸せな事だろうと、何回も思った。
でもこの行為をどうしても辞められない。なぜか。
もう楽しいからとか好きだからの域を超えているような気がする。もちろん楽しんではいるしこの行為で私は苦しみたいと思う。
物が作りたい。一生。
たとえそれが仕事にならなくても、いいんじゃないか。
でも箔みたいな、人から頂いた絶対的な一定の評価が欲しくもある。
自分のやって来た事を肯定する何かが欲しい。
うーん、生き辛い。
友人の家では二本映画と、超良いアーティストのPVをたくさん見た。
やっぱりネットフリックスとかアマゾンプライムとか、入っておいた方が良さそう。
わざわざDVDプレイヤー実家から持ってくるより良さそう。
映画たくさん観なきゃ。
映画はずっと見たかった「セッション」と、「セトウツミ」を見た。
まずセッションは、タイトルの感じからもっとおじさん達が己の信じる音楽を目指しながら時にぶつかり合いながら最高の音楽を成し遂げる渋い青春映画のイメージでした。
がいざ見てみれば肉体的にも精神的にもストイックが過ぎて狂気の沙汰の熱血スポコン映画でした。
これは一人では怖くて見れなかったタイプの映画だなと思った。。
主人公が狂っていく内にだんだん指導者みたいに口が悪くなるの結構好きだった。
最後の演奏がすべてを昇華したね。カメラワークも迫力あって良かった。
まさに才能と技術を勝ち取るって感じで期待とは違ったけどめっちゃ良かった。
指導者役の俳優さんの強い青い目が印象的。いやー緊張する映画だった。
続いてセトウツミはただ男子高校生二人が川の側で駄弁る映画。
すごいゆったり、時々クスってできて私は結構好きなタイプの映画でした。
セリフ回しも軽妙で面白かったな。
男子高校生のゆるーいだるい感じなのにテーマが壮大なクラシックでそこがまたシュールで良い。
個人的にセトとウツミが出会って駄弁るようになった出会いのエピソードの、ウツミが隣に座った時にいつものテーマが流れた所が良かった。ここから二人の時間が始まった、みたいな。
エピソードが進むにつれてだんだんウツミがはっちゃけるようになってるのも可愛い。
ただ最後のエピソードの樫村さんが共感できなかったというかよく分からず、ビンタしたのも謎だったな。ツレない態度のウツミも悪いのかも知れないけどウツミの言った事正論だし、この女子わがまま過ぎないかと思った。うーん。
この映画の原作が漫画だと聞いたので今度原作見てみたいなあ。