Hyper Carronade

灰色のはい

原稿(特にペン入れ)やってると次第にマイナス感情が溜まってきて何の為にとかどうせ下手だとか面白くないとか自分の好きな事がうまく伝えられないとか自分の行為に意味を感じなくなっていく。まあいつもの事なんで完成したら元気になるの知ってるから情緒は大丈夫なのですが、これ以上技術が洗練されていく気がしないのがとても怖い。

もっと漫画巧くなりたい。表現上手くなりたい。

ジャンプ系の漫画が描きたい訳じゃないけど、王道漫画雑誌なだけあって漫画表現にはきっと学ぶこと多いだろうな。

そういえばジャンプコミックスほぼ持ってないな…。実家に置いてきた分もそんなに数無い。ジャンプコミックスの著名な作品大体30巻以上あるから集めるの大変なんだよな…。

なんか、話の分かりやすさや入りやすさ面白さや一般受けを狙うと個性が殺がれてどこかで見たような個性無しの漫画になる、って勝手な先入観抱いていたけど、本当に皆に愛されてる漫画はどれもその漫画の世界で独立しているっていうかちゃんとブランド力がある。個性無しは寧ろ受けてない印象がある。

話の分かりやすさ自体は個性を奪わない。もっと私の漫画にも分かりやすさを足していこう。というか今時点でどの程度分かりにくいのか分からない。モノローグあまり付けたくないから動作とか表情でどうにかしたい。

どう分かりにくいかはなんとなく予想できている。ある状況を受けてから次のセリフを発するまでの感情の流れや思考回路を読者に想像させる材料となる描写が不足している、というかそこを言葉で説明したくないからぼかしているが言葉以外での描写が不足している。それと単なる画力不足で登場人物が今どこで何を何に対してしているかが分からない、見えづらい。これはコマ割りも影響しているだろう。あとは見せ場が少ないな。アクションじゃないから派手なシーンが無い、ストーリーも盛り上がりに欠ける…あかん悪い所ばかり目についてますます原稿のやる気が…。だって褒められるところ無いし…。

そもそも私は物作りでやっていけるほど頭が良くないんだ。

生まれて20年以上経って最近やっと活字が読めるようになり、それでいて未だ自分の機嫌もコントロールできていない、人間として魂のレベルが低いと日頃常々感じる。

私より下の世代の子の方がよっぽど柔軟で深くて細やかな所まで気配りできる子が多い。いつも私の中に無い考え方や目の付け方をしていて、ああ敵わないなあと思うのだ。もう輪廻でしか自分は進化出来ないのではと感じている。

そんな自分に、分かりやすく且つ自分にしか描けない漫画をコントロールして描けんのか?もう形にするだけでいっぱいいっぱいになってるのに、読者の事まで考えられるほど遠くから自分の行いを見つめることが出来ない。

だからって開き直るなよな。一生勉強しろ