Hyper Carronade

灰色のはい

イベント前というか原稿が終わるとなんだかどこにも足を着いていないような気持ちになります。原稿やってる時って使命与えられたみたいに日々の目標ができてそれに向かって走っていけばとりあえず正当性を得ることができるから、その期間だけ私は世界の住人になれるんだな。

今はやりたい事と優先してやる事の選別に悩んでいます。

原稿終わってからイベントまでの期間は落ち着かなくて苦手だな。早く新刊に会いたいぜ。

 

自分の事が好きだと言える人がいて、私はその人の事好きなんだけど、自分の事を考えてみたら自分は自分の事が嫌い過ぎて自分をなんとか好きになる為に憧れの他人になりたくて真似をしたり言葉を借りたりするんですが、真似をしている時の自分の中に自己が存在していない、つまり私は自分って言うのを持っていないんじゃないかって思うんですね。「自分」ってワード出てきすぎや。自分を持っていないってモノづくりしたいならそれ致命的な欠陥じゃないかと思いまた絶望したりするんですね。

でもそうやって憧れの他人を模倣しながら日々過ごしてていざ完璧で理想的な超好きな人を見つけたらいよいよ私に価値が無いからその人の事恨んじゃうだろうなあ。結局愛しているのは自分の無い自分の事で、他人の事を自分のパーツ候補としか見てないのかも。自分が嫌いとか言いながら他人をパーツと見なすほどに自己愛が強いんじゃ、幽霊はどっちだろ。

他人になったこと無いから皆が確固たる自分を持ってるのか、どんな感覚でいるのか想像もできないけど皆どうやって生きてるんだろう。見ない振りとかたくさんしてるのかな。

もう、全部に嫌われてもいいか。

取り繕って普通の変哲の無い生活に溶けてゴミになるより全部に嫌われるくらい醜い自己愛とその吐瀉物に塗れて生きていた方が素敵だな。

でも傍若無人とは違う。人を傷付ける事は取り返しのつかない事だから、そこは気を付けないとね。