Hyper Carronade

灰色のはい

早速すぎますが持ち込みの記事を書こうかと思います。

というか今日はカロリーの高い日になってしまった。

朝っぱらから母親から離婚に関するラインを送られ、よりによってこれから持ち込みに行こうとしている時に!と悲しみと怒りに沈む羽目になりました。出鼻をくじかれたというか水差されたというか。

なんとかどうにか長い時間をかけてラインを返し続け情報を得て、状況は詳しく分からなかったけどとにかくこんな大事な時なのに両者の間にコミュニケーションが圧倒的に足りないというのは分かったので父に諸々説明して安心させてやるように言いましたが、うまく転がっていけばいいなあと思う。と同時に親の離婚を後押ししているみたいで酷く悲しい。なんで私が橋渡しみたいになってんだよ。受け皿みたいになってんだよ。二人の問題であって私は関係無い、巻き込まれたくない以前に両親の諍いなんて見たくないんだよ。私はあなた達が離婚したってあなた達の子供なんだから。

なんでこんな事になってんだろう。私の家族どうなってんだろう。

父も母もどっちも大嫌い。でもどっちも愛してる。ああもう嫌。

 

持ち込みの話しようね。

とっても勉強になった!

案の定20分くらい迷ってビル見つけられなかったしテーブル暗めの照明で怖かったし編集者さんダウナー&クールな感じで怖かったけど、いいアドバイスをたくさんもらえた。大学の講評みたいにキツイ言葉だけを言われるということも無かった。私は相槌と感嘆の声を漏らすだけだったけど話を聞いているの楽しかった。

元々漫画はほぼ独学で何もかもが分からない0の状態で今までやって来たから全てが感動的なほどありがたかった。新しかった。分からないっていうのはそのままにしてはいけないね。本当に持ち込み行って良かったよ。

言われたことをそうベラベラとネットで喋るのもどうかとは思うけど、全体を通して言われたことを簡潔にまとめると

・過去作より漫画っぽくなっているし画力も上がっているが新しくなるほどお話が抽象的で読後にお話がよく分からない

・一枚の絵の魅力が無くなっていっている

・雰囲気、ふわっとした感傷の域を出ない

・細かい世界観とかの絵の描写は丁寧だがそれだけでは魅力とならない

・絵に味がない

・好きなものを描くというのは大事だけど、商業でやるなら自分の為じゃなくて自分みたいな同じような趣味を持った人の為に描くという意識を持つ

・突き抜けた物を持とう

・読んでみて明らかに気持ちいい漫画を思い切って描いてみよう

といった感じだった。

この方は良い所と悪い所を両方言ってくれたので優しい。

持ち込みは今まで出した同人誌とサイトで公開している漫画をコピーした物を見てもらいました。でもギャ運は見せませんでした。見せればよかったとちょっと後悔しましたが中途半端なお話なんでね…。

サブカルっぽい漫画大好きなんですよ。それこそ宮崎夏次系さんとか西村ツチカさんとか、福島聡さんとか。市川春子さんの短編集とか。私もそういう漫画描きたいなーと思っているのですが、曰くこうしたサブカル系の漫画はその世界のトップでさえやっていくのがやっと、という感じらしい。大衆に媚びろという訳では無いと言ってくれたけどやっていくのは難しいらしい。

正直バイトしているから、漫画一本で食っていこうという気概は無いんですね。

じゃあ商業じゃなくてもあなた良くない?と思わないでも無いんですが、教授との約束…。うう。。今の自分の事だけを考えるなら同人でも満足しているんだ。でも、教授~~~助けてくれ~~!俺はもうだめだ~~

確かにこの間描いた「此岸の道すがら」は自分が描いた漫画の中でもずっと分かりやすい方だなと思っていて、それがpixivでかなり評価を頂いた。

分かりやすさは大事だな。訳分かんないけどかっこいい漫画大好きなんだけど。でも私はかっこよく描ける実力を持っていないからただ訳分かんない漫画になっちゃうんだ。それは、良い漫画ではない。

かと言ってよくバズるような○○さんはチョメチョメ、○○さんは何々したい、みたいな漫画は申し訳ないけど絶対描きたくない。

でもキャラクターを魅力的に描いて、それから舞台を明かしていくというのが読み口としては親切だともおっしゃっていた。版権にハマるようになってよく分かったけど、好きなキャラクターが動いているだけでも楽しいもんな。

魅力的なキャラづくりが出来ているかって言ったら微妙かな…。キャラづくりについて質問すれば良かったなあ…。ともすると、○○さんは系の漫画を描いてみるのも修行になるのかな?

絵は、確かに味無いよな。味っていうのは特徴って意味だけじゃ無いだろうけど、私の絵に特徴無いよね。良い絵だっていうのはその絵を見た時にそう感じるものだけど未だにその良い絵が一体どういう事なのか、どの条件をクリアしているのか分からない。確かに良い絵だっていう感動はあるのに、それが何を見てそう感動したのかが分からない。良い絵ってなんだろう。

画力はあがったのに一枚の絵の魅力が無くなっている、と言われたけど難しいね。

どうすれば良いですかって聞いたら、目が良いと思った漫画や手や横顔が良いと思った漫画の模写をたくさんして部分部分を色んな漫画からパクリながら自分の絵を作っていくといいと言われました。かなり具体的なアドバイスですごく助かった。まあ、要はたくさんインプットしながらアウトプットするしかないって事ですな。

質問実はそんなに用意してなかったんですね。自分で何が分からないのかが分からなかったからとりあえず分からなかったコマ割りの事と説明を入れる塩梅の事を聞いた。

質問これだけで時間勿体ないな、もっと聞きたいなと思ったけど、しばらく立ち止まる期間を設けて漫画を描いて、行き詰ったり疑問が浮かんだらまた持ち込みに行こうかな。

自分にしか描けない物を突き詰めて描いていこうとも言われたな。自分の萌え、フェチ、性癖は武器になるようだ。自分の好きな物をこういうの好きだバーンって出せば同類が喜ぶ。突き詰めたら訳分からなさに拍車がかかりそうだし登場人物の四肢という四肢がもげそうだ。

いかん。読者という視点を忘れずに。

 

そんな所ですかね。

やっぱり創作に携わる人の創作の話は楽しい。何々区に新しいスーパーができただのあそこのスーパーは毎週水曜日に卵が安くなるなんて話よりずっとずっと楽しい。