Hyper Carronade

灰色のはい

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今日は江戸川橋まで行って印刷博物館に行って参りました。

右の現代日本のパッケージ2017という展覧会目当てでした。入場料タダで、よく店先で見かける商品のパッケージのデザインの意図だったり評価だったりを見る事ができ、また知らない商品や梱包材の工夫などを知る事が出来て大変勉強になりました。実際に触って確かめることができるものもありました。超かわいいコスメのデザインもあってちょっと気になっている。あれはお店に売ってるやつなのかなあ。

デザインって本当に考慮しなければならないことが多くて、それを叶える為にも膨大な資材やそれに関する知識が必要で、更に試行錯誤が必要で、ただイラストやロゴが描ければいいものでは無く、なんでこんな軽視される職業なのか全く分からない。職人の域だよ。これはとても緻密な芸術だ。守られて欲しい……。

お金にも時間にも余裕がありそうだったので本展示にも行きました。児童雑誌の企画展です。これは行って良かったわ~。教育ってそのままその当時の国を表すようで、それを勉強することは大事だな。戦中の児童雑誌でも戦争の事に触れていて、兵隊さんが出てきて、まるで憧れの的であるかのように描かれていたのがああやっぱりなと思って、なんだか少し切なくなった。

そしてその雑誌、キンダーブックは昔は全部手書きのイラストで、それが低価格で買えたのが羨ましかった。そのイラストも昔ながらの独特なカラフルな色合いで、可愛くて、でもやっぱりうめえのな。作品集と言っても本当におかしくないと思うんだよ。

決して今の時代の雑誌を下に見るつもりはないが、今ほど印刷技術や道具が無かった頃はどうしたって人の手が要って、必然と熱のこもる物が出来上がるんだよなあ。その自然さがとても好きで、便利になってくると効率や速度を得る代わりに薄らいでしまう物だと思う。それは進化の過程でどうしても必要な事だから尚更どうしようも無くて儚くて好きだなあ。良さだなあ。

なにはともあれそんな感慨にふけってきました。

なんとなく私のやりたい事が浮かんできたような、そんな気がする。

ああ今日外出て良かったな…。

電車では二冊の本を読みました。一冊目は谷川俊太郎さんの詩集。素晴らしかった。

二冊目は最果タヒさんの小説。これも口語でちょっと読みづらいけど面白い。まだ途中。

イラスト詩集とか、コミティアで実験的に出してみたい。

詩に関しては勉強すらしていないけど、言葉とイラスト。まあなんでもかんでもやってみるよ。