Hyper Carronade

灰色のはい

セプテンバーになりましたね。

いつの間にか夏が秋のような顔をし始めました。

畑の近くを散歩していたら遠くに停まっている車からくぐもったラジオの音が聞こえて、在りし日の夏の記憶が呼び覚まされました。

 

苦しんでいる間は耐えようと唇を噛み締めるじゃないですか、その間は自分が頑張っていると思えて心が焦らずに済むんです。

痛み苦しみが寧ろ安心するってどういうことでしょうね。

決して苦しむことが良い事では無いのは分かっているのに、それでも安心する。

間違うことが怖いから正しい事をしたいけど、本当はそんな正しい事という到達点は無くて、じゃあそんな幻を追いかけて私はどこへ向かえばいいのかって言ったら茨の道へ進むしかないんです。

傷付けば再生して、また傷付いて再生して、そのプロセスがまるで私が生きているように思わせて安心する。

人生に挫折は必要だと思う。

苦しまない人生もとても良いし羨ましいと思うけど、挫折から立ち上がった人苦しんでる人傷付いてる人はその人たちより魅力的に見えちゃう。

 

私ももっとできることがある。

とりあえず原稿を終わらせて、動画作って、動画作って、その合間合間にインプットも忘れずに。

傷付くことを恐れない。私にとって傷が自信や誇りにつながるものなんだ。誰が何と言おうと私にとってはそうだ。

 

そろそろ入れ墨がしたい。

なるべく誰にも見えない場所、背中辺りかな、世界一恰好悪かった日の日付を入れてもらう。十字架を背負う。

たかが美大の退学だが絵の世界で生きたかった自分にはとても「たかが」とは言えない。

未だに自分で信じられないんだよ。絵で生きていた自分が、まさか美大を途中で退学するなんて。私はこの世界でやっていけないって思っちゃったんだよ。思っちゃったらもうどうしようもなかったんだよ。

罪だ…。

今のバイト先が入れ墨駄目だから服で隠れるところに。

本当は髪も染めたい、マニキュアもしたい、ピアスも開けたい。

でもそんな容姿で働ける場所なんて限られている。

本屋も書籍への興味が湧くからインプット期間には良い仕事を選んだとは思っている。が、どうしても地味なんだよな…。