バベルの塔展に行ってきた。
とても貴重な絵が来日したのだなあ。
絵の数はかなり少なくて、作者不明の作品で、量増しって言ったら失礼だけど、ブリューゲルを形作った時代と人々の紹介で場を繋げてる感は否めなかった。
まあ、仕方ないね。とにかく世界で希少な作者の絵が見れて良かった。
メインのブリューゲルのバベルの塔の絵はもっとバーンと圧迫するようなサイズだと思ってたら案外こじんまりしたサイズ感で、その分書き込み量が半端じゃなかった。緻密も緻密。人々の営みがそのまま俯瞰されている。神様の目から見た光景みたいだ。
この前読んだ小説で「ありんこの巣は蟻が憎くて潰したいわけじゃ無くて、エサとか持ってあたふたしてる蟻が可愛くてそれが見たくて潰したくなっちゃう。だから神様も人間を滅ぼすときは可愛いんだと思う」みたいなセリフがあって、それを思い出した。
バベルの塔の神話をそのまま書き写したというよりは人間の営みの俯瞰がメインの作品だと私は思った。
まあ有名だしSNSの拡散もあってお客さんたくさんいて、版画の作品全然じっくり見られなかったな…。
版画も緻密ですごい変な生き物がたくさんいて可愛かったな。
ボスという画家が気になった。
卵の殻みたいな体の樹木人間の中身が居酒屋になっているっていうのがとっても移り気的にツボ。
印刷技術の発達で死んだ芸術。
版画すごいなあ。あんな細かいの。
あと最後の方は芸大生のバベルの塔拡大複製画があって、あれもすごかった。
映像作品も。3Dでバベルの塔を探検した気分になった。
悔しい。芸大はやっぱりすごいなあと感嘆せざるを得ない。
で、毎回おなじみのミュージアムショップのお土産。
そろそろちゃんとしたカメラを買って写真技術を上げたい。
版画の絵のノートとポストカードとマグネットとピンバッジ。
都美の前の花壇のライトがバベルの塔仕様になってた。こまやか。かわいらしい。
他にグループ展もやってたからそれも見た。
久しぶりに若い世代の現代芸術を見た気がする。退学した時以来だ。
まずその熱量というか、物質の調達にかかるエネルギーからしてもう私には追い付けない域なんだな。
お金の問題もあるけどメディアの知識とか入手の仕方とか。
出来る事が本当はたくさんあったんだなあ。。
やりたいと思ったらきっと何でもできたんだなあ。
あーー
嫌だなあ。同年代が憎たらしいなんて狭量だ。
写真の展示が多かった。
写真いいなあ。
なんか作りたいなあ。