文化的な一日を過ごした。
新美術館恒例のお土産写真です。
ミュシャ展に行く予定が館内で草間彌生さんの展示もやっていたので、乃木坂まで来たついでにと両方見てしまいました。
ミュシャは正直あまり興味が無い芸術家でして、見たら何か変わるかもと思って行く決意をしたのですが、結果言えば変わりました。
描かれた女性のアンニュイな仕草と、でっかい油絵の光と影の柔らかいけどパキッとした明暗、全体の色味は大人しい暖かいものだけど全てがその色味に溺れることなくスポットライトで照らされた部分がひときわちゃんと見える、すげえうまい人なんだなと思った。よく見かけるあの装飾的な絵もあったけどでっかい油彩画の方が私は好きだなあ。すんごいきれいだった。うまい。すげえうまい。
なんだか神話的だなと思いました。シーンが。平和をモチーフにすると自然とそうなるのかな。意外と短い展示だったし晩年の作品と書いてあった気がするからこれだけでミュシャを判断するのはいけないと思いつつ、シーンが象徴的でいくつか印象に残っていて、物語チックというのか、なんというのか…。語彙がひどい。
印象に残ってる一つは戦争で襲撃を食らった町の人の復讐心を聖職者(?)が宥める絵。
真ん中辺りの男の人(町の人)が復讐心を持って、拳を突き上げていて、その拳をその聖職者(?)が手で受け止めている絵。
すごい象徴的だなと思ったけどあれ好きだ。
死体がたくさん描いてある絵だからあんまり見たくなかったけどあそこのシーンは良いものだった。
もう一つは海辺の崖で椅子に座って物思いに耽るように死んでいる老人の絵。
これはなんかうまく言えないけどすごい好き。
ポスターの絵も女の子がかわいくて良かった。
流石にミュシャなだけあってすごい人がたくさんだった。GW明けた平日だっていうのに皆時間があるんだな。私も人の事言えないフリーターである。
草間さんの展示はパワフルだった。パワーの作品だった。展覧会の名の通り魂だった。
最初のメッセージの時点ですごい勇気もらったからね。
で広い展示室の壁一面に飾られた極彩色の彼女の作品群ですよ。
彼女の胃の中みたいな空間だった。
あの作品群の数でも相当絞って展示されているみたいで、全部の作品500点くらいだっけ、全部飾った空間に行きたかったな。もう最早胃の中だよな。
作業量からしてもうゴリゴリの作家さんなんだなあ。自分の世界を表現しよう!という意気を感じた。そこには痛みも苦しみも楽しみもあった気がする。
無限の網の作品もすごい良かった。アクションペインティングの意味が分かった。
あの手癖というか力みとか絵の具の量とかで出る揺らぎもアクションペインティングなんだなあ…。暴れるだけがソレなんじゃないんだなあ。
作風がポップだからグッズにしやすいのかな、ミュージアムショップすごいかわいい物がいっぱいあった。やよいちゃん人形ストラップ欲しかったけど帰りの交通費がなくなるから断念した…。
結局安価なマステと魚のバッジを買った。バッジがマットな質感で魚だから気に入った。新しく買ったキャスケット帽につけた。
本当はその後六本木のゴリラコーヒーに行ってみたかったんだけど交通費の都合でまた今度に。
遠出するときはお金は少し多めに、そしてキャッシュカードも持ち歩きましょう。
六本木住みて~。